日本では多くの高齢者が高齢者施設を利用しており、支えられながら生活を行っています。そんな快適な生活をサポートするために欠かせないのが、介護職員の存在です。近年では、人手不足が深刻化していますが、そんなハードな状況でも一人一人が支え合いながら懸命に運営している状況が続いています。

こうした介護の現場で活躍するためには、主に2つの能力が求められてきます。

まず、必要なのが共感力です。どんなサポートを求めているかは、利用者によって違います。とにかく全てを手伝おうとするのは、その人の尊厳を傷つけてしまうため絶対にNGです。ただ手伝えば良いという訳ではなく、相手の気持ちを考えたケアをすることが求められます。そのように、相手の気持ちを思う高い共感力を持っていれば、適切なサポートを実施しやすいでしょう。

次に必要とされるのが、コミュニケーション能力です。特に入居して間もない利用者は、精神的なストレスを感じやすい傾向にあります。そんな利用者の心を少しでも軽くするためには、ちょっとした声かけをして気遣うことが欠かせません。

こまめに声かけをすることで、だんだんと相手は心を開いてくれるものです。そうやって距離が縮まっていけば、徐々に利用者側が感じているストレスを語ってくれるようになるでしょう。そのように、相手を思い、声をかけることができるコミュニケーション能力があるかどうかで、利用者からの信頼度は大きく変わってくるものなのです。

また、日頃から高齢者とコミュニケーションが取れていれば、どのような悩みを抱えているのかが把握しやすくなります。そのことから、結果的に相手にとって丁度よいケアをすることに繋がるのです。